日記

ふるさと納税の「寄付金税額控除が適用外」になったので「更正の請求」をしました。

昨年、初めて「ふるさと納税」というものをやってみました。
ちょっとの手続きでおトクに飲み物やお肉が手に入り、大満足。

しかし、確定申告も終わって少し経った5月、区役所から
「寄付金税額控除・適用外」の通知が届きました。

このままだと約三万円の損をしてしまう模様。
そうならないように更正の請求をした話です。

はじめに

「ふるさと納税」というのは、居住地域以外の自治体に寄付をして
返礼品をいただき、寄付金から2000円を引いた額が、自分の所得税と住民税から控除される制度です。
乱暴な要約をすると2000円で特産品をもらえる制度。

そして、そんな「ふるさと納税」に関する小難しい申請きをカンタンにする制度が
「ワンストップ」特例です。

流れとしては以下のイメージ。

①ふるさと納税サイト等で欲しい返礼品を探す。
②お金(大体1万円前後)を払って返礼品を受け取る。
③ワンストップ特例の書類を書いて自治体に送る。
④後日 支払額-2000円が戻ってくる。

しかし、税額控除適用外の通知が来たことで
肝心の「④後日 支払額-2000円が戻ってくる。」が停まってしまった感じです。

このお知らせは、区役所の税務課からの手紙で届きました。
封筒に一枚の通知書が入っていました。

内容としては
「あなたは寄付金による税額控除を申請したけど、適用されなかったよ!
 理由は"所得税の確定申告書"を提出してるからだよ!!

というものでした。

非適用の原因は「所得税の確定申告」

税額控除を受けられない原因は「確定申告」でした。

そもそもの前提として「ワンストップ特例」を使う場合、確定申告をしてはダメなのだそうです。

ワンストップ特例は「ふるさと納税のためだけに確定申告をする必要はないよ!」という制度であり

逆に「確定申告をやるなら、そっちに『ふるさと納税』の情報を書かないとダメだよ!という意味でもあったのです。

自分も普段は確定申告をやらない人間だったのですが
去年は「株式の損益通算」「医療費控除」で人生初の確定申告をしていたため
ワンストップ特例の対象外となってしまいました。

このままだと、節税のはずが数万円の損失になってしまいます。マズイ…
早めに行動を起こすことにしました。

とってみたアクション

まずは電話から。

知らせが届いた翌日の朝9時、役所の始業に合わせて「税務課」に電話しました。

ピィ〜〜〜…ガ〜〜〜…

間違ってFAXの番号にかけてしまいました。

ガチャリ。

…改めて正しい番号に電話をかけました。

税務課の担当者につながり、経緯を説明したところ、

税務署にご連絡ください。 

う〜ん、通知書の番号にかけただけなんだけど…

正直「税務課」と「税務署」の違いもよくわかってなかったのですが、言われたとおり税務署に連絡をすることにしました。

税務署担当者との会話はスムースで、とりあえず確定申告の訂正(「更正の請求」というらしい)を勧めてくれました。

以下を持参して税務署に行くといいらしいです。

~更正請求に必要なアイテム~
①印鑑
②身分証明書(免許証など)
③マイナンバーカードもしくは番号通知カード
④ふるさと納税の寄付金受領証明書
⑤確定申告書の控え

3番目のマイナンバーカードまで問題なし。確定申告の写しも、妻が保存していてくれたので大丈夫でした。

最後の「寄付金受領証明書」(寄付後に郵便で届いたもの)は、もう必要ないと思い処分していました。
そのため、各役所に連絡をして証明書の再発行をしないといけません。

受領証明書の再発行

寄付金受領証明書の再発行です。
自分は楽天のふるさと納税サイトを使ったので、注文時に届いたメールに再発行のお願いを送りました。
今回手続きした自治体は4件だったので、以下のメールを4通。

〜メール内容(抜粋)〜
ワンストップ特例の手続きを実施したのですが、
その後、確定申告を行ってしまいワンストップ特例が無効となってしまいました。
更正手続きのため、「受領証明書」の再発行をお願いできればと思うのですが
どのような手続きをおこなえば宜しいでしょうか?

お役所仕事だからどうせ遅いのだろう…などと思っていましたが、すべて1日以内にメールの返信がありました。
そのメールの中で「再発行して送りますね~」ということまで書かれており、
じっさい2〜3日で郵送されてきました。

手数料も切手代もかかりませんでした。いいんでしょうか。恐縮です。

ともあれ、全ての道具が揃ったので、休みの合うときに税務署へ行くことにしました。

いざ税務署へ

平日に仕事の休みが取れたので、管轄の税務署にいってきました。

年度末に妻が行ったときは混んでいたそうですが、オフピークなためか順番待ちをしているのは3人程度。番号札を取って10分も待たずに自分の番になりました。

大柄でやけにファンキーな男性職員さんが応対してくれて、必要な書類が全て揃っていることを一緒に確認しました。「では、手続きをしてきますのでしばらくお待ちください」と言われ、待合席に戻って待機。

20分後、作業を終えた担当の方が戻ってきました。
更正内容に関する書面の内容を説明してもらい、署名・捺印して完了。

「所得から差し引かれる金額」欄の「寄付金控除」が変更になり
「還付される税金」が数千円増えました。

正確には、これは更正請求なので、実際にこの内容が反映されるのはまだ先の話。
3か月以内に届く「更正通知書」をもって完了となるそうです。

ともあれ、税務署に着いてから1時間足らずで用件が済みました。

さいごに

地方自治体、税務署ともに仕事がとても早く、簡単に手続きをすることができました。
確定申告の控えを残していてくれた妻にも感謝です。

ふるさと納税は、実際に税額控除がされるまでタイムラグがあります。

3月に確定申告が終わった時点で、自分的には「もう済んだコト」となっていましたが、
家に帰るまでが遠足、控除完了するまでが確定申告 です。

役所からの手紙をちゃんと読まなければ見落とすところでした。あぶないあぶない。

ちなみに、過去を遡っての更正請求は5年前まで可能だそうです。猶予は結構あるんですね!

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