痔瘻日記

【痔瘻日記】③恐怖の日帰り切開手術レポート

※注!!:本記事は、全編お尻の話をメインとした内容ですので、苦手な方は他の健全な記事をご覧ください。

前回の記事

今回は、すべて痔瘻手術の記録です。
朝~昼で済む日帰り手術でした。「切開開放法」という術式の手術を受けました。

2016年8月19日(金):痔瘻手術の記録

AM05:30「座薬」

待ちに待った(?)手術の朝です。

まずは自宅にて座薬を挿入しました。下剤です。

「手術前にお腹を空にしてください」とあらかじめ渡されていたものです。
「(下剤のせいで)病院に行く途中でお腹痛くなったりしないですかね?」と質問したところ
「便意は30分くらいで来るので、出発時間と重ならないように早朝に使ってください」とのこと。

なので結構余裕を持った時間に使用しました。

とはいえ、座薬は使い慣れてないので苦労しました。
入ったと思っても押し戻す力が働くので、しばらく指で押さえてました。

程なくして体温で溶けたのか、座薬消失。
5分立たずに便意が襲ってきました。これは本当に座薬の効果なのか?
ふつうの生理現象では!?
と思ったもののしょうがないのでトイレ。

AM08:30「自宅を出発~病院へ」

自宅を出発です。病院はちょっと遠いので電車で行きます。

最初に行った病院(会社近く)にそのまま通っており、
手術もそこで行うので、普段の通勤ルートと変わりません。

座薬の影響が心配でしたが、電車内で便意が襲ってくるようなことはありませんでした。

9:00には病院に到着。
個室に案内され、手術着に着替えて待つよう勧められます。

手術着は、青い紙っぽい素材(安いマスクみたいなの)でできた上下でした。
お尻の部分に穴が開いておりちょっと恥ずかしい。

着替えて待つこと10分ほどで、お声がかかりました。

コメント

この手術服で外に出たらたぶん捕まりますね。

AM09:15「いざ手術室~局所麻酔」

促されるままに別の部屋へ移動。
普段の診察室とは違う、手術室です。
ベッドがひとつと心電図計、その左側には液晶モニタが設置されていました。まずはベッドに仰向けになり、点滴を受けます。
右手首の少し下(肘寄り)の箇所に針を刺されました。
ちょっと心配してましたが全然痛くない。点滴をした状態で心電図と血圧測定用の機器を装着されました。
右手親指に洗濯バサミのようなものを、
胸にはピップエレキバンのようなものを着けると
置かれたモニターに心電図が表示されました。ドラマみたいだなーと思いました。
血圧計は左の二の腕に装着。

AM09:30「腰椎注射」

痔瘻手術の腰椎麻酔注射
腰椎に麻酔注射を打ちます。

ベッドの側面に足を出して座り、上体を少し丸めた姿勢になりました。
見えない背中側で、腰に消毒薬をペタペタされたり、
ペンで印をつけられたりしました。

なにか新しい動きがあるたびに、「注射か?注射くるか!?」と身構えてしまい
心電図や血圧が顕著に反応するので恥ずかしかったです。

満を持して打たれた注射は、実のところ全然痛くありませんでした

「お尻が温かくなりますよ~」という先生の言葉通り
下半身が徐々にぽかぽかしてくるのを感じました。
そのまま、麻酔が効くまで5分放置。

今度はベッドにうつ伏せになります。
先生は、手術着の開いた部分から肛門をタッチしている模様。

痛いですか?
なんともないです。
ここはどうでしょう?
そこは痛いです。
もうちょっと待ってみましょう。こんどはどうですか?
あ、大丈夫です。
麻酔効きましたね~。

というやり取りをして、麻酔の状態を確認しました。
実際、痺れたような感じになっていて、
「あぁ、麻酔ってホントに効くんだな」と思いました。

コメント

健康な人生を歩んできたので、こんな麻酔らしい麻酔は初めてでした。

AM09:50「切開手術本番」

麻酔も効いてきたところで、ついに手術開始です。

うつ伏せになっているので細かいことはわからないのですが
なんらかの器具でお尻を開いた状態にして、痔瘻の位置を確かめているようです。

カチャカチャいう音と、先生と助手さんの会話、心電計のピッピッという音だけが聞こえてきます。

ふと、モニターを見せられました。
アップになりすぎててよくわかりませんが、自分のお尻の映像のようです。

痔瘻の入口に金属の糸のようなものを通しているようでした。
これで痔瘻の入り口と出口(瘻管)を確かめているのだそう。

肛門の脇に異物がぶっ刺さってる状態ですが、
麻酔が効いているので何ともありません。

今度は、カチャカチャという音に加え、
ピーッという電子音、ジジジという音と何かが焦げるような匂いがしてきました。

半田ごてでハンダを溶かしたような匂いだなと思いましたが
レーザーメスで患部の肉を切除していたのでしょう。

AM10:20「もうちっとだけ続くんじゃ」

痔瘻手術中にもう一個見つかる。
まだ手術は続きます。

相変わらず痛みはないのですが、ずっと同じ姿勢を取っていたので手がしびれてきました。

ここで先生が気になることを言いました。
「あれ?もう一個ある…」
なんと、患部の横にもう一個痔瘻が見つかったそうです。

急きょそちらも切除対象に。
おいおいおい。で、先生がさらに追い打ちをかけるように
「不安になってきた…」と呟きました。

おいおいおい!と思いましたが
患者である自分に対しての問い掛けだったみたいです。

2個目の痔瘻が見つかった時点で心拍数なり血圧に変化があったみたいで
「不安になってきた?」と聞いてくれたようで。
なるわ!

ということで引き続き糸を通して、レーザーメスでの切除処置。
勿論痛みはないのですが、途中で麻酔が切れやしないだろうか
ということだけが心配でした。

AM10:45「しゅじゅちゅしゅうりょう」

そのままじっとしていること20分、
切除痕を縫合、ガーゼを詰めてテープで固定して手術完了となりました。
縫合するってことは抜糸もあるのか?痛そう…
なんて思っていました。
手術後は、最初に着替えをしたときの部屋に戻ります。
麻酔のせいで歩行が難しいと言われましたが、
ベッドから降りてすぐ、難なく歩けました。
「すごーい」と褒められてうれしかったです。
着替え部屋に移って、そこに置かれているベッドに横になりました。
しばらく一人で待ちます。

AM11:30「再止血」

横になること30分強、先生が様子を診に来ました。

ん~まだ血が止まってないねということで再度部屋移動。

今度は手術室ではなく、診察室でした。
まだ麻酔が効いていて感覚はありませんでしたが、
そこで止血剤を塗ってくれたのだと思います。また元の部屋に戻る。

AM11:45「麻酔切れ?」

麻酔が切れたのか、お尻がジワジワと痛くなってきました。

片手にスマホを持って、他の人の体験談を調べました。
術後の麻酔切れについて
「地獄の苦しみ」 「叫びたくなるような痛み」
と例えられていましたが、大丈夫そこまでではないです。

PM00:30「放置か」

正午を超えましたが、引き続き放置状態です。

他の患者さんの診察をしている声が聞こえてきました。
さっきまで手術してたのに、この人たち(医者)は昼休みないのかな
などと思っていました。

患部の痛みは少し気になる程度ですが
痛みの質が「便意」に近くて戸惑いました。「これは切られたから痛いのであって、
決してトイレに行きたいわけではないんだよ!
と、自分の脳を説得していました。

PM01:00「おわった!」

着替えて良いよと言われたので、自分の服に着替え。

お尻の違和感は大分和らいでいました。

受付へ移動して、手術代をお支払。
約2万6千円でした。手術中に2個目が見付かって難易度が上がったため
料金も上がったそう。それでも払える額です。次回診察日を予約し、処方箋をもらって、病院をあとにしました。

PM03:00「血の惨劇」

電車と徒歩で自宅に帰りつきました。

道中、薬局で薬を受け取ったほか、
銀行に寄ったり円座クッション買ったりと
痛みがないことを良いことに結構歩き回りました。
ポケモンも捕まえました。

帰宅後も円座クッションに座ってマッタリしていたのですが
お尻に何か湿ったような感触が…
クッションを見てみるとそこには血が付いていました。

えっ、パンツもズボンも履いてるのに、なぜクッションが!?
と確認してみると、ズボンにも血がベットリ。
尻の中心部に直径15センチくらいの円形の染みができていました。

痛みはないのですが、この状態で外を歩いていたのかと思うと
急に恥ずかしくなってきました。

自宅で座ってから血が出たに違いない…と自分に言い聞かせ
おとなしくズボンを履き代えて、横になりました。

以上、手術当日の内容でした。

痔瘻は、手術してからが大変だとも聞くので
根治するまでいろいろありそうです。

コメント

ポケモンGoがリリースされて間もない時期だったので、歩き回りたくなっちゃったんです。

続きです。

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