日記

人生において一瞬だけアムウェイとかかわったときの話

はじめに

ネットワークビジネスで有名な「アムウェイ」。ほんのちょっとだけ関わったことがあります。記憶が曖昧な部分がありますが、忘れる前に書いておこうと思います。

まず第一に、私自身はアムウェイを憎んだり、目の敵にしているわけではないです。
特に何か被害を受けたわけではないので。

ただ「マルチ商法」とか「絵画商法」といった、嘘を混ぜ込んでお金を騙し取るようなものは大嫌いです。この嫌悪は、正義感というよりも、ねたみに近い感情からくるものだと思います。
「不当に利益を得おって!許せーん(羨ましい)!」みたいな。
まあ、そんなせこい人間の発言だと思ってくださいね。

というか、皆さんご存知のとおり、アムウェイは「マルチではない」ので大丈夫でしょう。

出会いは普通の飲み会

アムウェイとのファーストコンタクトは、転勤先の職場の方からの誘いでした。

友達と一緒に飲みに行きませんか~?という類のもので、新天地で交友関係もなかった私は喜んで参加。
仕事帰り、場所は普通の居酒屋だったかと思いますが、職業も年齢もバラバラ(といっても20〜30代)の男女が10数名集まっていました。
「ほ〜こんなコミュニティもあるんだな」と感銘を受けたのを覚えています。

その後、誘われるままボウリングに行ったりキャンプに行ったり。
このときはまだアムウェイのアの字も出てこなかったです。
皆で楽しく和気藹々というノリでしたね。

でもこの人たちはアムウェイ繋がりのグループだったようです。

流れが変わったのは「プロテイン」

ある日の会合で、「食事」に関して力説している人がいました。たまたま席が近かったので話を聞くと。
野菜の栄養価は昔と比べると下がっている。妊娠前から栄養についてもっと考えないといけない(男なので妊娠もなにもないけどね)。足りない栄養はサプリメントで補わないといけない。といった内容でした。

話半分で聞いていましたが、そんな中で出た「正しく栄養をとれば太らない」というくだりが自分に刺さりました。
なぜなら、10年以上ダイエットに失敗し続けているから。ジムにも通っていたのに、大した成果が出ていなかったから。

そして勧められたのが「プロテイン」。タンパク質のかたまりです。缶に入って、イチゴ味で3000円ちょっとだったでしょうか。これがアムウェイ製のものでした。皆さん口を揃えて言う「モノはいい」という言葉通り、たしかに良かったと思います。普通に美味しいんですよ。水にもよく溶けるし。

この時に「市販のプロテインがいかに悪いか」という話も聞かされました。ともかく、この時の私はアムウェイのプロテインを使い続けることになんら疑問を抱いていませんでした。ダイエットの成果はというと、無かったですが。

「ディストリビューター」への誘い

何度かプロテインを購入していくうちに、「ディストリビューターになると安く買えるようになるよ」という誘いを受けるようになりました。ディストリビューターがなんなのかよくわかりませんでしたが「安く買える」という部分だけ興味がわき、話を聞くことになりました。

都内の自然派食品的なレストラン的な場所で待ち合わせ。今にして思えば、ただ話を聞くだけなのに大仰な感じです。

待ち合わせ場所では、「アムウェイって知ってる?」から始まる勧誘チャートに従って営業トーク、そして大成功している○○さん登場!…といったことはありませんでした。

まあ、淡々とというか、システムに関する説明ですね。

・ディストリビューターになると商品を通常より安く買えるようになっる。
・それを人に売ると利益になる。
・皆で幸せになろうよ!

というものでした。
説明してくれた人からは、「コイツを騙してやろう」という気配は感じられず(それが騙されてる?)、まあ、気が向いたらどうよ空気でした。

私はというと「これネズミ講なんじゃ…」などと思いつつも、さすがにそれを言ったら空気が悪くなりそうだと変な気を使ってしまい、「仮登録」だか「本人認証」だったか、途中まで手続きをして解散。

ひとりになったところで退会しました。

退会の流れ

退会はアムウェイへの電話で行いました。携帯キャリア会社のような引き留め工作もなく完了。「会員からの無理な勧誘等はありませんでしたでしょうか?」と、質問されました。

そういうのはなかったです。と回答。事実です。

その後もグループとの関わりはあったが…

アムウェイを退会しているのがバレていたのかどうか知りませんが、その後もそのグループとの関わりは続きました。
友だちがいないので。

ある日の会合のあと、突然「みんなの夢を語りましょう」という流れになりました。ひとりずつ順番に自身の「夢」を表明していきます。な、なんなんだこの流れは。

「世界中を旅してみたい」とか「世界の人と友達になりたい」とか、みなさんスケールのデカい夢ばかり。自分はというと「部下を早く一人前にして仕事を軌道にのせたい」という、あんまりな夢。夢なのか?

自分はまだまだ小さいな…と思いながら解散となりました。ふと、その会合に初めて来ていた人のツイッターアカウントを聞いていたので、ツイートを見てみたところ

「さっきの集団、すごい気持ち悪かった。もう行きたくない」

と書かれていました。衝撃でした。

自分の思っていたことを明文化されたこと。そして自分もその中のひとりになっているであろうことに。

そこからちょっとグループとは距離をおくようになり(個別に遊びに行ったりはしたけど)、一旦つながったSNSで薄~く近況を知る程度の関係になりました。

さいごに

波乱万丈がなくてすみませんが、以上になります。

今でも当時の人たちはSNS上は「友人」となっているので、ときどき近況が転がり込んできます。アムウェイの合宿みたいなものに参加したりとかしているようです。見てるだけなら無害。

「アイスバケツチャレンジ」が流行ったときに、そのグループ界隈でバトンが回っており「間違ってもコッチに振ってくれるなよ…」と思いましたが、幸か不幸か、被弾せずに済みました。

あの日語った皆様の夢がかなうことを、SNSのすみっこで応援しておりまぁす。

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