日記

【読書感想】麦本三歩の好きなもの(Audible)中身が薄いから聴きやすい、悠木碧すごい

Audibleで小説体験、一冊目。
「麦本三歩の好きなもの」
中身が薄い…だからこそ気軽に聴けてよい!
あと悠木碧すごい。

はじめに

タイトル:麦本三歩の好きなもの
著者:住野 よる


Amazon Audibleが使い放題になったので、聴く読書してみました。

内容について予備知識は全くなかったのですが、表紙だけは気になっていました。
写っている女性は音楽グループBiSHの人だそうです。

作者の住野よるさんは、有名作「きみの膵臓をたべたい」の作者だそう。
映画になったりしてましたが、こちらも全く内容は知りません。
学校が舞台?という印象がある程度です。
病気の女子が出てくる系の感動話、もしくは膵臓を言葉通りのホラーだと勝手に想像しています。

それはさておき…

概要

本書は、図書館に勤務する20代女子 麦本三歩(むぎもとさんぽ)の日常を描いたお話でした。

「麦本三歩は○○がすき」という副題のもと、一話完結の短編で構成されています。
なんかちょっと よつばと っぽい。(狭い知見)

三歩をとりまく登場人物は、やさしい先輩、こわい先輩、おかしな先輩、といった抽象的な名前で表現されます。固有名詞がないので、登場人物名をおぼえておく必要がなく、脳にやさしいです。
名前がくっきりしているのは主人公だけなので、主人公を際立たせるのにも一役買っています。(作中の小説家先生だけ名前で出てきたりもしますが、割愛)

人物の外見に至っては、まったくと言っていいほど描写されません。
三歩に関しては、表紙の写真で勝手なイメージがついてしまっているのですが、その他の人物は圧倒的フリー。読者の想像にゆだねられます。

私の場合は、こわい先輩、おかしな先輩のビジュアルは「それでも町は廻っている」という漫画の「紺双葉」、やさしい先輩は同作の「亀井堂静」で脳内再生されました。べつに最近読んだ漫画ではないのですが…ふしぎ。

オーディブルにピッタリ!

この作品は、とってもオーディブル向きです。

日常的なストーリーで、緊張感はなく、登場人物は少ないうえに固有名詞もない ので、ながら聴きをしてもスッと入ってくるし、なんなら細かい部分を聴き逃しても支障ありません。
我ながら、いい作品をチョイスしたものだと思います。

また、朗読を担当する声優、悠木碧さんの演じ分けがすごい。登場人物の誰が発言しているのかスグ判る。この人の朗読じゃなかったら完読できなかったに違いありません。

印象に残った部分

印象に残った部分、ネタバレのない範囲で。

麦本三歩は君が好き

男友達とでかける話。ここまで名前・外見描写を省略したうえで、人物の過去のトラウマの話までサラッと抽象的に流すんかい~!
と思いました。「辛いことがあった」という題目で、あとは各自で想像して埋めてくれやってことですかね。
三歩さんが良いことをいうんですが、そのセリフに着地させたくて作ったのかな?っていう気はします。

麦本三歩はモントレーが好き

麦本三歩は天然ゆるふわ系女子で、慌ただしい世界にふわふわと漂う存在であり、おっとりほっこり萌え萌えで、美味しいものを食べてウフフとなり、唐突な出来事にハニャ!?となるような人物なのですが、そんな三歩に「そこがキライ」を叩きつけてくれる人がでてくるお話。なんか共感。前向きな感じで終わるのでスッキリ。

まとめ

上にも書いた通り、軽く読める(聴ける)作品です。逆にわざわざ腰を据えて読もうという気にはならないです。

第2集が出ているらしい。オーディブルに入ってきたら聴いてみよかな。と思った次第です。

なお、20代女子の等身大の日常を描いた作品ですが、作者は男性です。自分も男性なので、この小説の内容がはたしてどこまでリアルなものなのかは、わかりません。

さらに余談ですが、IMEが全く麦本三歩をおぼえないー!
ここまで書いても変換候補はいまだに麦元散歩。

今回はAudibleでの紹介でしたが、Kindle書籍もけっこうお安いです。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください