目次
はじめに
9月にリリースされたiOS13で、iPadとUSB機器の親和性が増し、マウスやストレージが使えるようになりました。
6月の発表以来ずっと楽しみな機能だったのですが、提供開始後、ネットで「コレ!」といった情報が見つかりません。
というか発表時に盛り上がり過ぎて、期待や憶測を書いた記事がガンガンヒットしてしまいます…自分だけ?
で、いざヒットしてもUSB-typeCを装備した新型iPad Proに関するものが多く、
私の使っている旧型のiPad Pro(Lightning端子)に関する確たる情報は見つかりません。
仕方がないので自分でUSBアダプタを購入し、試してみることにしました。
使用したのはLightning-USBカメラアダプタ。Apple純正品です。
USB機器接続確認
USBハードディスク(バスパワータイプ):電力不足のため不可
USB接続を介してPCから電力を得て動くタイプのハードディスク。
これは警告メッセージが表示されて使えませんでした。物理的な駆動系がある媒体はだめかね。
USBメモリ:電力不足のため不可
ショック。USBメモリもだめでした。電力不足です。アクセスランプがあるUSBメモリはだめなのかと思いきやそういうわけでもなさそう。
ポータブルSSD:電力不足のため不可
USBメモリがダメだから想像はつきますが、こちらも電力不足でNGでした。
うーん、写真を全部SSDに入れて、iPadと一緒に持ち歩けば便利だと思ったんですけどね。
USBマウス:利用可能
USBマウスは使えました。スクリーンショットでは撮れないのですが画面上に丸いカーソルが出現し、タッチ操作の代わりに使えます。
試したマウスでは、左クリックがタップ、右クリックでAssistiveTouchの起動、ホイールで上下スクロール(Windowsのホイール操作と移動方向は逆)、ホイールボタンクリックでホームボタンの動作(ダブルクリックでアプリケーション切り替え)でした。
ボタンと動作の関連付けは設定アプリで変更できます。
USBキーボード:使用可能
こちらもちゃんと使えました。このキーボードはiOSの入力にも対応しているものなので、入力に違和感はありませんでした。Windowsとかで使っているキーボードを流用しようとすると違和感が出るかもしれません。全半角切り替えでシングルコーテーション打ってしまったり。
USBハブを使用した複数機器の接続:可能
USBハブとマウス、キーボードを接続して使ってみたところ、問題無く使えました。
iPadがまるでPCのように使えるようになります。
結論:USB3ポートアダプタを買うか、電力供給型のUSBハブを使おう
想像していたよりも使えるUSB機器はありませんでした。キーボードやマウスは問題無く使えますが、記憶媒体の接続は軒並みNG。
Lightningケーブルを挿して給電できるUSB3アダプタか、電力供給型のUSBハブ、もしくは電源につないで使える据置型のディスクドライブを用意するとかでしょうか。試してみようと思います。
余談:SDカードリーダーが、意外と使える子
カメラからの写真取り込み用に使っていたSDカードリーダー。
こいつがしれっとファイルアプリでのファイル操作に対応しています。
「電力不足」で使えなかったUSBメモリと違って、こちらはちゃんと記録媒体として働いてくれます。
カメラロールから写真を書き出したり、メモアプリからテキストを書き出したりできます。
ReaderだからWriteはできない!と自分を納得させていたところだったんですけどねぇ。